昨秋明治神宮大会優勝の中央学院大(千葉県大学野球)が、コロナ禍の中で奮闘を続けている。

現在はグループを分け、人数を制限をしながら練習を続ける。思うようなメニューを消化できない現状だが、新チームの主将に就任した塩塚陽人外野手(3年=神港学園)は「その中でも『やってやるぞ』という意志がチーム全体から伝わってきます。それに負けないように、主将として行動で示していきたいです」と揺るぎない。

3日も、少人数で午前中のみの練習だった。それでもモチベーションを維持できているのは、昨秋の創部初の日本一がある。「優勝の瞬間はやっぱりうれしかったです。地元の友人から『優勝おめでとう』とお祝いの言葉をもらったり」。人生初の日本一には今まで味わったことのない喜びがあった。

だからこそ、下級生にも同じ思いを経験して欲しい。「目標は、去年に続いて日本一です。メンバーもガラッと変わって難しいとは思いますが、チーム力をテーマにつかみ取りたいです」。昨秋のチームは、負けている場面でも明るい声掛けで何度も逆転を演出してきた。「今年の代も去年に負けないくらい盛り上げられると思います」。声掛けも難しい現在だが、気持ちは常に前向きだ。【阿部泰斉】