社会人野球のヤマハが18日、静岡市草薙球場で名城大(名古屋市)と今季初の対外試合を行った。中大出の新人、中田悠斗外野手(22=藤枝明誠高出)がデビュー。9番左翼で先発し、フル出場を果たした。2打数無安打で迎えた9回の第4打席には、1死一、二塁から変化球を捉えて右前に初安打も記録した。「フル出場でき、結果も残せてうれしかった」。試合後は、充実した表情を見せた。

一方で4回2死二塁の守備では、左翼に大きく上がった打球を落球。適時失策となった。「言い訳しようがない。練習量も技術も足りない」と反省も忘れなかった。来月6日には、日本選手権の出場権を懸けたJABA東京大会(神宮球場ほか)が開幕。17日の紅白戦でも3安打を放ったルーキーは「自分の強みは思い切りの良さ。変えずにやっていきたい」と力を込めた。メンバー入りに向け、アピールを続ける。【前田和哉】

<格下名城大に敗れる>

チームとしては課題の残る一戦となった。ヤマハはこの日、5失策。走塁ミスも見られるなど、最後まで流れを引き戻せず、格下に3-6で敗れた。室田信正監督(48)は「恥ずかしい試合」と厳しかった。8日から始まった11日間の草薙合宿を打ち上げ、「バットをしっかり振り込むことはできたし、ここまでやるべきことはできている」と総括した。