今年の東京6大学野球春季リーグは“二塁手”に注目だ。

主将6人のうち、4人が二塁手でプレーするドラフト候補だ。

早大・中川卓也主将(4年=大阪桐蔭)は今季、三塁手から二塁手にコンバートとなった。「主将4人がセカンドで出場する中で、ベストナインを勝ち取りたい」と力強い。大阪桐蔭では、18年に春夏連覇を達成したチームの主将。後輩たちの今春センバツはテレビ観戦し「高校生とは思えないほどの守備のリズムだった。攻撃を長くして守備を短くすることで、得点につなげていると感じた。それは、自分のチームにもいかせるところ。春のリーグ戦、守備を短く攻撃を長い展開を作りたい」と刺激を受けた。

中川と高校時代のチームメートである立大・山田健太主将(4年=大阪桐蔭)は「ここ数年、打撃で納得いく結果が出ていないので自分が打って優勝につなげたい」と打撃面の目標を掲げる。同じく大阪桐蔭の試合は練習の合間にチェックしていて「母校が勝つのはうれしかった。打撃は、自分たちの代よりも圧倒的な勝ち方。初球からどんどん自分のスイングをしていく部分は、自分のチームもいかせると思いました」と話した。

俊足巧打の明大・村松開人主将(4年=静岡)は「走攻守すべてで1段階レベルアップしてきた」と1歩も引かない。さらに法大・斉藤大輝主将(4年=横浜)も「冬は重点的に守備を強化してきた。しっかり守れれば、打撃にもつながると思う」と自信を見せる。

同じポジションに、ずらりとドラフト候補がそろう今年。走攻守で、目が離せない。