関甲新学生野球の春季1部リーグは9日に開幕する。新潟医療福祉大の開幕戦の相手は関東学園大。投手陣を南隼人投手(3年=日本文理)がけん引する。

目を見開き、歯を食いしばりながら投げる。南の投球はダイナミックで熱い。だが内面は冷静だ。「高まる気持ちを抑え、どんな試合でもメンタルを変えない」と言う。自負心が芽生えたのは昨秋リーグ戦。10月3日の白鴎大戦(1-2)に先発5回を投げ2安打7三振の失点0に抑えた。勝敗はつかなかったが「自信につながった」と言う。

鵜瀬亮一監督(41)は「桐敷(拓馬=阪神)が抜けた後の柱になって欲しい」と南に期待する。右腕が生む直球の最速は145キロ。持ち球はスライダー、チェンジアップ、ツーシームで、大きな武器は大学で覚えたカーブだ。南は「カウントが取れ、決め球にも使える。軸になってくるボールです」。カーブで緩急が加わり投球の幅も広がった。

「防御率のタイトルを狙いたい。0に抑えていけばチームの勝ちにつながる」。昨秋の個人成績は1勝1敗。開幕戦の相手は昨秋、南が2番手で登板し黒星がついた関東学園大。開幕投手になれば、リベンジの機会になる。

◆南隼人(みなみ・はやと)2001年(平13)4月2日生まれ、新潟市出身。日本文理卒。野球は山田小3年から山田ホワイトウエーブで始める。黒埼中では投手と捕手。高校では1年秋からベンチ入り。18年秋の北信越大会・小松商(石川)戦で5回参考ながらパーフェクト投球。右投げ右打ち。176センチ、74キロ。