東都大学野球2部の春季リーグ戦が開幕し、拓大が開幕戦を飾った。

拓大・新地智也投手(2年=明徳義塾)、国士舘大・重吉翼投手(3年=日本航空)の投手戦となったこの試合。0-0の均衡を破ったのは拓大だった。6回表。宮浦柚基内野手(2年=白樺学園)が1死から右越え二塁打で出塁すると、2死から山下竜哉内野手(4年=秀岳館)の打球を相手野手が失策。宮浦が一気にホームを駆け抜け先制した。7回には1死満塁から4番・山下の中犠飛、2つの相手失策で3点を挙げた。投げては新地が7回2/3回を5安打2失点と好投。「今日は外の球がよく決まっていた。打たせてとり、野手に助けてもらいました」とチームメートに感謝した。

昨年秋季リーグ戦はコロナ禍での開催で入れ替え戦が行われず。1部昇格という目標を失う中で、4年生が勝負をあきらめずに2部優勝を果たした。馬淵烈監督(32)は「昨年は4年生が全力を尽くしてくれた。それを財産として今年につないでいかなければ。チームワーク、結束力。そこだけはやってくれと話しています」と期待を込める。新地は「1イニングを全力で抑えにいく、という気持ちで投げた。それがここまで投げられました」と、先輩から引き継いだ「気持ちの投球」で勝利に導いた。

今年こそは、1部昇格へ。拓大は好スタートを切った。