今秋ドラフト候補の大経大・才木海翔投手(4年=北海道栄)が今春リーグで初めて先発した。完投したが5失点。自責点0で負け投手になった。

前節の救援登板で自己最速を152キロに伸ばした右腕。2回に適時失策で2失点。7回も守備にミスが連発して3失点した。

関西の大学球界屈指の右腕は「今日は1人で投げきるつもりだった。エラーは起こることなので仕方ない。自分が実際に5失点して、チームを負けにしている。もっと踏ん張れたんじゃないかと思う」と厳しい表情で振り返った。

先週の今季初登板は救援だった。オープン戦も含めて今年初めて9回を投げきったが、速球は常時140キロ台中盤、9回にも147キロを計測するなどスタミナも証明した。途中からは続投を直訴し、131球を投げ抜いた。

元巨人、オリックスの山本和作監督(35)は攻守にミスが相次いだ試合に落胆。「勝ちゲーム。完全に自滅です。チームとしては最低です。いいところなしですが、才木が粘ったことだけが良かった。投手としてはめちゃくちゃメンタルがきつかったと思う」と、エースの力投を評価した。