水もしたたるいい選手!? 楽天西川遥輝外野手(30)の“絶好調”が止まらない。3回1死二塁で迎えた第2打席で先制打。この一打が決勝打となった。4月は打率3割5分3厘、5本塁打、18打点と打ちまくり、月が変わっても勢いそのまま。勝負強い打撃でチームを4連勝に導き、2位ソフトバンクとのゲーム差を4に広げた。

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西川は、雨を浴びながら冷静に打席に入った。3回1死二塁の先制機。「いつコールドになるか分からない天気だったので、とにかく先制点を取ることだけを考えて打席に入っていました」。初球、大関の真ん中145キロ直球を迷わずスイング。左前に落とし、「振ったら当たりました。辰己がナイス走塁で(ホームに)帰ってきてくれましたね」と喜んだ。

これで3試合連続打点。得点圏打率は5割に達した。リードオフマンながら、今季リーグ2位の22打点と勝負強さが光る。それでも慢心は絶対にしない。「打てる時もあれば打てない時もあると思っています。ただ、打てるに越したことはないと思うので、引き続き良い結果を求めていきたい」と引き締めた。

連日バットでチームをけん引しながら、この日は左翼の守備でも引っ張った。5回1死一塁。中村晃の左前打で一塁走者のグラシアルが一気に三塁を狙ったのを見ると、内野手さながらのジャンピング送球。ぬかるんだグラウンドでヘッドスライディングの勢いが止まらず、ベースから離れたグラシアルをアウトにした。この回5連打を浴びて1点を失った先発則本を、守りでも支えた。

チームは雨天コールド勝ちで2位ソフトバンクに連勝。ゲーム差を4に広げた。西川は「まだシーズンが始まって1カ月なので。ただ5月1日ということで、月の始めに良いスタートが切れたことはよかったですね」。自身もチームもさらに加速へ-。幸先のいい1勝となった。【湯本勝大】

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