阪神梅野隆太郎捕手(30)が18日、右脇腹の筋挫傷で出場選手登録を抹消された。東京から帰阪した梅野は球団を通じ「チームの方々とも相談して、このままプレーを続けて悪化してしまう前に、治療に専念する時間をいただきました」と苦渋の思いを明かした。

昨年取得した国内FA権を行使せず、3年契約を結んで残留した今季は、坂本との併用で31試合に出場し、25試合スタメンマスクをかぶった。だが、昨季はリーグ2位の3割2分1厘を誇った得点圏打率は1割3分6厘にダウン。トータルの成績は打率1割6分5厘、1本塁打、4打点で、5月は右脇腹故障の影響もあってか、26打数2安打で打率7分7厘とさらに調子を落としていた。

19日から鳴尾浜のファーム残留練習に合流する。梅野は「なるべく最短で戻って来ることができるように努力していきます」と、早期復帰を誓った。だが、矢野監督は「ちょっと時間をおいて治すことに専念した方がいいだろうと、話の中でなった。大きく悪いという現状ではないが、(このまま)やっていたら、もっと悪くなる可能性があるところなので」と説明。右脇腹はデリケートな場所だけに、慎重に見ていく考えだ。最短復帰は交流戦明けの6月中旬になりそうだ。

坂本は今季初の9番に降格するなど打率1割5分7厘。梅野の代役で長坂が昇格し、非常時には昨季まで捕手登録の原口もいる。だがゴールデングラブ捕手の離脱は大きな痛手で、大勝の中の陰で大きな不安材料が発生した。【石橋隆雄】

【関連記事】阪神ニュース一覧