明大が延長戦の末にサヨナラ勝ちで、完全優勝を達成した。

天王山で立大に2勝1分けとし、勝ち点5。6季ぶり41回目の頂点に立った。

中1日で先発した蒔田稔投手(3年=九州学院)が力投。10回を被安打4の無失点に抑えた。

11回からは2番手で千葉汐凱投手(2年=千葉黎明)が登板。

0-0で迎えた11回1死満塁、蓑尾海斗捕手(4年=日南学園)が初球を打って右犠飛を放ち、試合を決めた。

コーチを経て20年から就任した田中武宏監督(61)にとって、初めての優勝となった。「あーしんどかった、このひと言です。競った試合になると分かっていた。チーム全員で、と言っていたので、展開は予想通りでした。蓑尾らしく、地味に犠飛が彼らしいです」と喜んだ。

主将の村松開人内野手(4年=静岡)は「出ているメンバー、出ていないメンバーも全員で優勝に向かって頑張っていたので、うれしいです」。決勝犠飛を決めた蓑尾は「最高でーす!」と喜んだ。「スタンドの選手が立ち上がって応援してくれていたので、なんとしても応えないとと思いました」と明かした。