下手投げの西武与座海人投手(26)が“思い出の地”バンテリンドームで今季3勝目を挙げた。

初回先頭に三塁打を浴び先制点を献上するも、2回以降は無失点で6回を3安打1失点。岐阜経大(現岐阜協立大)時代を過ごした岐阜のとなりとあって「僕の第2の故郷といってもいいくらいの東海地方」と大学時代の友人らが駆けつけた。

打席では犠打も決めて「まぐれです」と照れ笑い。先制を許しても丁寧に投げ込み87球。味方打線が同点、勝ち越しとするまで、辛抱強く投げ続けた。ヒーローインタビューでは「調子自体はあまり良くなくて苦しいピッチングだったんですけど、野手のみなさんに守っていただいて何とか乗り切ることができました」と感謝した。

思い出はスタンドからの風景だった。大学4年の17年6月18日に中日-西武戦を、この球場で観戦。同じ下手投げで防御率0点台をマークしていた西武牧田和久の投球を見届け、自身と照らし合わせた。前回登板では、地元・沖縄で初登板。中7日でゆかりの地での登板が続き「プロに入っていずれはこうやって地元で投げたい気持ちは少なからずあった。そういう意味では特別な思いはある。1つの目標でもあった」という思いを秘め、マウンドに立っていた。

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