10年ぶり17回目出場の九州共立大(福岡6大学野球)は、最速148キロの1年生右腕・稲川竜汰投手(折尾愛真)が9回4安打11奪三振無失点と好投。10年ぶりの勝利に貢献した。

全国デビュー戦を150球の完封劇で飾った。140キロ台の直球に、スライダー、カーブ、スプリットを織り交ぜ、相手打線を打ち取った。試合後は「感情では表せないくらいうれしいです」と、笑顔をのぞかせた。

大舞台にも動じない精神力を持っている。野球人生初の全国大会のマウンドにも「何故か緊張しなかったんです」と、平常心で臨むことが出来た。試合中も制球が乱れた際には「体が横振りになって、ボールがスライスしていた。軸を立てて、真っすぐにするイメージで」と、冷静に修正。結果的に三塁を踏ませない投球をみせた。

上原忠監督(54)は「うれしいの一言です。稲川がうまくハマってくれればいいなと思っていましたが、完封で抑えましたので100点満点だと思います」とたたえた。