珍しい「故意落球」の判定があった。

3回表オリックスの攻撃は1死一、三塁。ここで5番杉本の打球は二塁へのハーフライナー。二塁手の中村奨が捕球したと思われた直後に、落球。すぐさま二塁カバーに入った遊撃藤岡に送球し、一塁走者の吉田正がフォースアウトに。併殺には間に合わず、藤岡は一塁には送球しなかった。

このプレーに対し、石山球審が場内に説明。中村奨の故意落球があったとし、打者走者の杉本がアウトに。フォースアウトになったと思われた吉田正が一塁上に残った状態で、2死一、三塁でプレーが再開した。

オリックスはこの後、2死満塁から押し出し死球で勝ち越し点を入れた。

◆故意落球 内野手が容易に捕れるはずの打球を、触れた後に落球した場合に適用されるルール。公認野球規則5.09(a)にあり、無死または1死で、走者が一塁、一、二塁、一、三塁、満塁のとき、内野手がフェアの飛球かライナーを故意に落とした場合に適用される。攻撃側に不利になる併殺を防ぐためで、この場合は打者がアウトになり、ボールデッドとなって走者の進塁は認められない。

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