ロッテの風向きが再び、おかしくなっている。2点リードの3回、先発の二木康太投手(26)が3連打などで3失点で逆転された。2回までで32球だったのに、3回表だけで34球。オリックスの2番福田に5球ファウルで粘られリズムを崩し、約20分間の苦しいマウンドを強いられた。

安定していたはずの先発投手陣に、乱れが目立つ。QS(=クオリティースタート、投球回6回以上で自責点3点以内)は93試合を終えて57度。これはパ・リーグ1位を誇り、12球団でも2位タイになる。石川が11度で、完全試合で脚光を浴びた佐々木朗が10度、勝ち頭のロメロも10度で、1勝7敗の小島もQSは10度記録している。

それが直近は二木、本前、ロメロ、石川、小島と6戦連続でQS達成できず、この日の二木も5回4失点(自責3)だった。5回まで出塁を許した14人中10人が2死後。「全体的にボールが甘くなってしまった」と肩を落とす投球で、先制の勢いをあっさりと消した。長らく5位に低迷した春よりも打線がやや上向きなだけに、かみ合わせの悪さが痛い。補強期間は終わり、現有戦力で戦うのみ。再びの借金生活からはい上がれるか。【金子真仁】

○…オリックスに3連敗した中、1番荻野貴司外野手は3連戦で2度の初回先頭打者本塁打を放った。チームが苦手とするオリックス田嶋のツーシームをしっかり左翼席へ運び、2号ソロ。「1打席目からしっかり自分のスイングができました」と手ごたえを口にした。これで打席に立った試合は11試合連続安打。チームの負けが込む中、2番高部との1、2番で必死にチャンスを作っている。

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