ふと見上げたZOZOマリンの夜空には、白星が光っていた。オリックス田嶋大樹投手(25)が8回7安打2失点、112球の粘投で、自身6連勝となる7勝目を手にした。

ロッテ荻野に初回先頭弾を許し、2回も1点を失ったが、3回に味方打線が3点を奪って逆転。「心が熱くなるような感じがして、アドレナリンが出てきた。野手にガッカリしてほしくないと。せっかく連日頑張ってるのに、僕が週1の登板でヘマするわけにはいかない」。その裏は2番高部からを3人で仕留め、最後まで得点を許さなかった。

今季屋外球場は6戦6勝の好相性。「空が見えるからかな? 気分いいじゃないですか。自然が好き。(ほっともっと)神戸も木々に囲まれて、空気が良い。屋根がついてないから、開放感がある」。マウンドに上がる度に、空を見上げ心を落ち着かせている。

9回。この日の代役守護神には39歳変則右腕の比嘉が指名された。チームは疲労考慮のため可能な限り3連投をさせない方針を立てている。連投していたワゲスパックがベンチ外。阿部、本田も連投しただけに、田嶋がリリーバーたちを救った。

チームは今季2度目の5連勝で、貯金は今季最多を更新する4。7月は15勝9敗と、6つの勝ち越した。3位ながら首位西武に1ゲーム差と急接近し、8月2日からベルーナドームで首位攻防3連戦に挑む。【真柴健】

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