ソフトバンクが過酷な夏を「8人ローテーション」で乗り切る。チームは1日、日本ハム戦に向けて旭川へ移動。投手練習を見守った斎藤学投手コーチ(58)は先発ローテーションについて「6人できっちりというわけにはいかない。7、8人をうまく回していきたいところ」と話した。

8月のソフトバンクは6連戦が3週連続で続き、最後は7連戦も控える。毎週、試合のない月曜日に敵地移動があり、金曜日はすべて移動ゲームという厳しい日程になっている。負担の大きい先発陣については、2日と3日の日本ハム戦に先発予定の石川、東浜。5日からの楽天戦に回る千賀、大関の計4人を軸に、残りの2枠を4投手でやりくりしていく考えだ。

まずは4日の日本ハム戦には、今季初先発となる武田を投入する。春季キャンプ中に広背筋を痛めた影響などで出遅れていた武田は、7月に今季初昇格。ここまで中継ぎで6試合に投げ防御率1・35。状態を上げてきた右腕に斎藤コーチは「短いイニングを投げてみて『先発させたらどうだ』と監督の方からも言われた。期待しています」と話した。

他には7日楽天戦に先発する見込みのベテラン和田。また若手の杉山と、新型コロナウイルス陽性から復帰を目指すレイを加えた8人の投手陣を入れ替えながら、ハードなスケジュールに立ち向かう。首位西武とは0・5差だが、3位オリックスも0・5差に迫る大混戦。V奪回へ、勝負の夏が始まる。【山本大地】

○…2日の日本ハム戦(旭川)に先発する石川が、球宴MVP男を警戒した。前半戦最後の7月23日オリックス戦から中9日の登板。「清宮くんのホームラン。嫌だなという感じで見ていました。ああいうところで、ああいう本塁打を打てる打者」と話した。7月26日の球宴第1戦でサヨナラ弾を放った清宮には、同10日の対戦で適時打を許しており、注意すべきキーマンに挙げた。

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