阪神先発の青柳晃洋投手(28)が両リーグ独走の12勝で、5年ぶりに夏の長期ロード白星発進を導いた。巨人戦に先発し、味方のミスで1度は逆転されたが、耐え忍んで6回自責1の好投。7月ラストゲームで、ヤクルト村上に3打席連発を食らって敗れたショックを一掃した。阪神投手の9連勝は03年井川慶以来で、右腕なら85年中田良弘以来37年ぶり。両投手はその年優勝に大貢献しただけに、ミラクルVへの吉兆かも。

▼青柳が連勝を9に伸ばした。黒星は9回完全の中日大野雄と敵地で延長10回まで投げ合った5月6日に喫した1敗だけ。同14日DeNA戦(横浜)から12戦9勝と勝ち続けている。阪神でシーズン9連勝以上は、03年井川慶の4月30日巨人戦~8月2日中日戦の12連勝以来。右投手では、85年中田良弘が4月18日巨人戦~8月11日中日戦で開幕から9連勝して以来で、ともに阪神の優勝に大きく貢献した。