中日大野雄大投手(33)がプロ入り初の「マダックス」をあと4球で逃した。

初回から直球とツーシームなど変化球を交え、阪神打線を今季2度目の完封勝利。球数は103球。これまでは16年6月28日、巨人戦(東京ドーム)での105球完封が自己最少投球数での完封だった。6月17日巨人戦を最後に白星から遠ざかっていたが、約2カ月に5勝目を挙げた。

今季はDeNA上茶谷、ソフトバンク東浜、日本ハム加藤に続く4人目のマダックス達成になった。

大野雄は12年7月11日阪神戦(甲子園)でプロ初勝利。16年3月25日阪神戦(京セラ)ドームで初の開幕投手を務めた。19年9月14日、阪神戦(ナゴヤドーム)では史上81人目のノーヒットノーランを達成。今年5月6日阪神戦(バンテリンドーム)では延長10回2死まで球界史上最多の打者29人に完全試合を継続させるなど、阪神戦で勲章を1つ増やした。

◆マダックス 100球未満での完封を意味する言葉として使われる。86~08年に大リーグ、ブレーブスなどで通算355勝を挙げ、殿堂入りした大投手グレッグ・マダックスは、通算35完封のうち13度を100球未満で達成。抜群の制球力は「精密機械」と呼ばれた。球数で降板のタイミングを管理する現代の大リーグで、100球未満の完封は先発投手の理想となる。

【関連記事】中日ニュース一覧>>