明大が、村田賢一投手(3年=春日部共栄)の初完封&「マダックス」達成で、早大から白星を挙げた。丁寧な投球で、早大の開幕からの連勝を2で止めた。

慶大は、8回途中から抑えのドラフト候補右腕、橋本達弥投手(4年=長田)が今秋初登板。ピンチを抑えて、立大と0-0の引き分けとした。

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村田が、神宮で目標の「マダックス」を達成した。9回2死、最後の打者を遊ゴロに仕留めると、小さくほえた。9回を被安打6の93球にまとめ、100球未満で完封する「マダックス」を初完封でやってのけた。開幕から2連勝の早大打線に対し、コースを突いて低めに丁寧に投げた。三振は9回2アウト目の1つだけ。ゴロで13のアウトを稼いだ。「マダックス投手の投球スタイルが大好きで、達成を目指していた」とうれしそうに話した。

春日部共栄の野球部引退後、自主トレ期間にメジャー好きな父の影響を受けて86~08年にブレーブスなどで通算355勝を挙げ、殿堂入りしたグレグ・マダックス氏を知った。「9回27球で終わることが、ケガなく長く続けられる投手なのかな」と影響を受ける。抜群の制球力で「精密機械」と呼ばれた大投手をお手本に、春秋連覇へ腕を振る。

▽明大・田中武宏監督(完封した村田について)「ブルペンからボールが低くいっていた。アクシデントがない限り、村田で(最後まで)いこうと思った」