関西国際大が天理大に勝ち、天理大のリーグ優勝を阻止した。先発の左腕不後祐将投手(3年=中京学院大中京)が、今秋ドラフト候補の友杉篤輝内野手(4年=立正大淞南)ら擁する天理大打線を5安打に抑え、138球の熱投で大学初の完封勝利を挙げた。不後は「(完封は)すごくうれしいです。4年生が最後(のリーグ戦)で、前半戦はチームに貢献できなかったので」と笑顔で振り返った。

9月初旬に左脇腹に違和感を感じ、痛みで腕も上げられなかった。しばらくキャッチボールもできず、ストレッチや電気治療などを行い、1週間ほど前からようやく投げられるようになったばかりだった。

春のリーグ戦は、目の前で天理大の優勝を見た。「そんな思いはもうしたくない。みんなまだ優勝を諦めていない」と力を込める。9日の同カードでも勝てばポイントで天理大と並び、優勝をかけたプレーオフに持ち込める。チームのOBで今季、新人王候補の巨人大勢投手(23)の活躍にも刺激を受ける左腕は、目をぎらつかせた。