流通経済大が東京国際大に先勝した。16日に連勝で勝ち点を挙げると3季連続優勝が決まる。

2回、1死満塁から小林世直内野手(2年=津田学園)の左前適時打で先制。なお2死満塁から、高原秀郎外野手(3年=敦賀気比)が押し出し四球を選び1点。この回、2点を挙げた。

投げては先発の小沢颯太投手(4年=高崎商)が、「今日はストライク先行だったので、いつもよりもテンポ良く。相手はいい打者が多いので、打たせて取ることを意識しました」と丁寧に低めに制球。2点を守り切り、被安打5で今季初完封した。

春はエースとしてリーグ優勝に貢献するも「秋は立ち上がりに高めに抜ける球が多かった」という。2週前、試合のない週にじっくりと調整に取り組んだ。ウエートに加え、走り込みを増やし「しっかり下半身が使えるようになりました」と後半戦に勝負をかけた。

高野重弘監督は「小沢はしっかり走り込んだおかげで、だいぶ落ち着いてきましたね」とエースの投球に大きな信頼感を示した。

現在、流通経済大、東京国際大、共栄大の3チームが勝ち点3で並び、優勝するためには1つも落とせない状況。大事な試合をものにした高野監督は「『成長』という言葉を合言葉にやってきた。昨日よりも今日、今日よりも明日。選手たちは成長しましたね」と温かく選手たちを見つめた。2季連続優勝へ-。明日もまた「成長」を見せ、勝利を手にする。