筑波大がエース西舘洸希投手(4年=盛岡三)の力投で優勝に望みをつなげた。

今季初勝利を挙げた西舘は「直球はある程度コントロール出来ました。高めも低めも、コースに投げ分けることができました」と、無四球投球を振り返った。

9回途中を5安打4失点と粘りをみせた。最速150キロ右腕は「少しストレートにタイミングが遅れているなと。高さを使いながら、ファウルを取りながらという投球でした」と自慢の直球で押した。5-2と3点リードの9回1死三塁、ドラフト候補の3番松下豪佑外野手(4年=佼成学園)に左前適時打を許し降板したが、直球はこの日最速の149キロを計測。豊富なスタミナが持ち味だ。

弟は中大の最速155キロ右腕で、今季東都1部で4勝を挙げる勇陽投手(3年=花巻東)。前日14日には電話で「お互い、最終戦頑張ろう」と励まし合った。家族の存在も力となっている。

筑波大は16日の第2戦で勝利すれば、18年以来の関東地区大学野球選手権出場が決まる。中継ぎ待機を予定する西舘は「肩肘の状態も悪くないです。他にいい投手がいるので、終盤の登板を準備しながら待っていたいと思います」と話した。