東海地区大学野球選手権が、22日に岐阜市の長良川球場で開幕する。今秋のリーグ戦で39季ぶり優勝の静岡産大が出場。同日に岐阜聖徳学園大と対する。好調の右腕・山崎晶稀(しょうき)投手(4年=加藤学園高出)は「無四球での完封を目指したい」と話し、先発へ意欲を示した。

手応えも十分だ。今季は7試合に先発し、6勝1敗。今春4勝で新人賞の見目(けんもく)大弥(1年=掛川東高出)が体調不良で出遅れる中、勝ち頭としてフル回転。最優秀選手に輝いた。「思った以上の結果が出せた」とうなずく。

今春まではリリーフや抑えを務めた。“新天地”での活躍は「成長」が支えている。春以降、指の強化に着手。指だけで懸垂を行うなど、徹底的に鍛え、今秋はリーグトップの42奪三振を記録した。「球にキレが出て、空振りさせることも多くなった」。東海大会でも進化を見せつける。

岐阜聖徳学園大に勝てば、神宮大会の切符を懸けた東海・愛知・北陸三連盟代表決定戦(29~30日、三重県伊勢市)出場が決まる。母校の加藤学園高も来春センバツを目指し、22日から東海大会に挑む。山崎は「活力になります。神宮で投げたいし、そのチャンスがある。勝ちたい」。後輩たちの存在も刺激にして、マウンドへ向かう。

◆山崎晶稀(やまさき・しょうき)2000年(平12)5月19日、鹿児島県生まれ。幼稚園年少で御殿場市に引っ越し、小1から御殿場ファイターズで野球を始める。中学時代は静岡裾野リトルシニア。家族は両親、妹。右投げ右打ち。173センチ、68キロ。血液型A。