元広島の前田智徳氏(50)の次男、慶大・前田晃宏投手(1年=慶応)は中継ぎで登板し、2回無失点に抑えた。

6日のリーグ戦早慶戦にも3番手で登板し、1回2/3を被安打1の無失点と好救援していた。試合は敗れてシーズン終了となり「早慶戦は全然雰囲気が違った。ベンチ入りして、試合で投げることができていい経験になった。今後につながると思う。昨日があったから、今日のピッチングにつながりました」と話した。

ひと夏を超えて平均球速は4~5キロ上がり、この日も3奪三振。6日の早慶戦では、西武ドラフト1位の早大・蛭間拓哉外野手(4年=浦和学院)を一ゴロに打ち取った。「オーラがあった。直球がカット気味になって、打ち損じてくれた。一塁の広瀬(隆太)さんがうまく捕ってくれました」と振り返った。

中継ぎで3連投する想定をし、ブルペンでは打者を想定しながら1日60球程度を投げ込み、体力をつけてきた。「チームの中で3連投できるようにするという目標がある。ずっと3連投できるように、ブルペンに入って練習をしてきた。練習通りにできました」。来季を見据えて、腕を振り続ける。