東大は、8回コールドで明大に逆転負けを喫した。ブロック戦は1勝1敗でBブロック2位となり、10日は順位決定トーナメント3・4位決定戦で法大と対戦する。

8日のフレッシュトーナメントで慶大に16-6の7回コールドで勝利。歴史的大勝からの流れそのままに初回に連打で2点を先制した。

さらに2回2死、9番・松原周稔(あまね)外野手(2年=土佐)が、甘く入った直球を「自分のスイングをすることを心がけた。とにかく思いきり振ることだけを考えました」と強振。左翼スタンドまで運んだ。打球を目で追いきれず必死に走ったが、ベンチで喜ぶチームメートを見て「手応えはあったけど、自分でもびっくり」な神宮初アーチとなった。

土佐高では、野球部は1年生の1年間で退部。公式戦の出場はなく、打席は紅白戦の1打席のみ。その後は勉強に専念し、1浪で東大に入学した。当初は野球部に入る気持ちはなかったが、リーグ戦で法大に勝ったニュースなどを見て6月から入部。軽い気持ちで入ったら「周りの環境がよくて、続けられました」と約3年間のブランクを物ともせずに、本塁打まで放った。「今年の春先くらいに、やっと感覚が戻ってきた。足と肩をいかして、思いきりのいい打撃をしていきたい」と話した。