好機で打席の岡本和真内野手は冷静だった。
1点を追う2回1死二、三塁。「逆転のチャンス。内野は下がっている。前に飛ばせば点が入る」と、強引に引っ張らないことを意識した。カウント1-2から、オーストラリア先発ソーポルドの真ん中に来たチェンジアップを捉えた。遊撃手の右を破る、逆転の中前2点適時打。一振りで、初回に先制された重い空気を振り払った。
定位置のクリーンアップではなく、7番に座った。「打順は、特に意識はないです。どこの打順にいても、いい場面で来るときも、チャンスメークするときも来る。役割は変わらず、自分の仕事をしようと思って」。7番起用には、栗山監督の信念がある。「打線の差が出るのは下位打線だと思っている。どのチームも中心打線は、そこそこ。下から(走者が)出るのは強いチーム」。2回の逆転劇は、4番村上、5番牧の連打から。岡本和を、あえて7番に置くことで、幅のある攻撃が生まれた。
岡本和は守りでも新たな姿を見せた。3戦目にして、本職の三塁ではなく初めて一塁で出場。3年ぶりのポジションを軽快にこなした。「与えられたところで、しっかりと自分の働きができるように」と、ミット持参で代表参戦。巨人の秋季練習でも一塁守備を重ねてきた。栗山監督は「きっちり仕事をしてくれた」と目を細めた。攻守に頼もしい侍・若大将だ。【古川真弥】



