上武大(関甲新学生1位)は投打がかみあい、8年ぶり5回目の優勝を決めた。

2回、1点を先制し、なお2死満塁から門叶直己外野手(4年=瀬戸内)が「積極的に振りにいった」と直球を左前へ運び、2点適時打を放った。

超攻撃型の2番打者だ。長打力が魅力の、右の強打者。瀬戸内では高2秋の中国大会で1試合4本塁打を放つなど注目された。

今春は、リーグ9年ぶり5人目となるサイクル安打も達成。ドラフト候補としても注目を浴びた。しかし、あくまで大学では「つなぎの打撃」に徹した。逆方向への打撃も身につけ、低く強い打球で勝利を呼び込む。

今大会は「開くクセがあるので、踏み込んで打つようにした」と、1球目から積極的に振りに行く「積極打法」で手応えをつかみ、3試合で計5安打5打点の活躍でMVPを獲得した。「2番打者として、これが自分の役割。うれしいです」と胸を張った。

今春は大学選手権で準優勝。主将の進藤勇也捕手(3年=筑陽学園)は「春は日本一まであと1歩だった。秋は、本気で日本一を取りに行く」と意気込んだ。再び、全国制覇にチャレンジする時がきた。チーム一丸で頂点へ、突き進む。【保坂淑子】