駒大(1部6位)が投打に圧倒し、1部残留を決めた。

これが1部チームの底力か。駒大が初回から圧倒した。1番のDeNAドラフト3位の林琢真内野手(4年=東邦)がしぶとく左前安打で出塁すると、すかさず二塁へ盗塁を決めた、四球と犠打で1死二、三塁とチャンスを広げると、4番岩本皓多捕手(3年=関西)の中越え2点適時打で先制。さらに2死一、三塁から7番与倉良介外野手(4年=向上)の左前適時打が飛び出し、この回3点を挙げた。

全員がバットを短く持ち、コンパクトに初球から積極的に振った。追い込まれてもファウルで粘り、初回だけで相手投手の球数は40球。林は「1人1人が何としても勝つと取り組んできた。追い込まれる前に振っていこうと決めていた」と振り返った。2回には1死一塁から大森廉也外野手(3年=市船橋)が右越え2ラン本塁打を放ち5-0とすると、試合の主導権を握り、得点を重ねた。

投げては、先発の松村青投手(2年=向上)が5回途中まで無安打無四球投球。東田健臣投手(2年=西脇工)とつなぎ、専大に付け入る隙を与えなかった。

一方、専大は17年春以来の1部復帰はならなかった。ロッテドラフト1位の菊地吏玖投手(4年=札幌大谷)は4回途中からマウンドに上がったが、制球が定まらず、4安打2失点。「最後の最後まで力のなさを痛感した。修正して次のステージに向かいたいと思います」と悔しさをにじませた。