国学院大(東都大学)が仙台大(東北3連盟)を下し、準決勝進出を決めた。

1-1で迎えた6回、1死満塁から土山翔生内野手(2年=岡山理大付)が押し出しの四球を選び勝ち越し。なお満塁から宮田蒼太内野手(4年=関東第一)が2点中前適時打を放ち、この回3点。8回には、1年生の立花祥希捕手(横浜)がレフトスタンドへダメ押しの代打2ラン本塁打を放ち試合を決めた。

投げては3回途中から、先発の武内夏暉投手(3年=八幡南)に代わり、坂口翔颯投手(2年=報徳学園)がマウンドに上がった。3回2/3を投げ本塁打1本に抑える好救援で流れを引き寄せ、守護神・楠茂将太投手(4年=旭川大高)につなげた。

秋に強い男が帰ってきた。坂口は昨秋、1年生ながら5勝を挙げ最優秀投手に輝く活躍でリーグ優勝に導いた。今夏、肘を痛め秋のリーグ戦は登板せず。日本一を目指すチームの大一番に復帰登板を果たした。「1年春のような思いでマウンドに上がりました。今出せるものは全部出そうと思った」と全力投球。この日の最速は147キロ。腕の振り、真っすぐの強さ。キレのあるチェンジアップにカットボール。140キロ前半の球を制球よく投げこんだ。「最速よりも、アベレージが上がったのが良かったです」。ケガ前と変わらぬ投球で圧倒した。

鳥山泰孝監督(47)は「また一段、上がった。まだまだ上にいってほしい」と、さらなる成長を期待した。

エースの復帰に、新人選手の活躍。国学院大は優勝へ向け、加速する。