日米通算4367安打のイチロー氏(49=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)が27日、都立新宿高校のグラウンドで、2日続けて同校の野球部員を指導した。

<イチロー語録>

(都会のグラウンドで音楽をかけながらの練習に)

「面白いなあ。今までにない空気が流れています。僕らにとっては新鮮な光景。練習場からグッチのロゴが見えるところある? (新宿が)甲子園に行ったらめちゃくちゃ面白い」

(スローイングについて聞かれ)

「できるだけ、たたかないといけない。それをするには(グラブ側の)肘が目標方向に向かっていて、親指が下がっていることが条件。キャッチボールからその形を意識して」

(打撃練習中に)

「僕の力のもとは完全に下半身。ここでパワーを生み出す。体のサイズにしては打球が飛んでいく」

(重圧との向き合い方について質問され)

「練習では克服できない。打席に向かう前からの準備が大事。それは練習でも作れる」

(リードの取り方について)

「ダメなのは大きく取り過ぎてしまうこと。スタートの意識、戻る意識、何対何ですかと聞かれれば10対0。戻る意識はいりません。(けん制を)見てから戻れる距離がそれぞれあると思うので、つかんでください。それがあっての10対0」