日本野球機構(NPB)とJリーグによる新型コロナウイルス対策連絡会議が28日、終了した。20年3月より2週間に1度のペースで実施され、この日が最後となった。

NPB、Jリーグそれぞれが約3年間の取り組みを総括した。プロ野球の斉藤惇コミッショナーは「国家権力に指導されたのではなく、民間をベースに先生方のプロフェッショナルな科学的なデータを使い、指導をたまわりながら対策をやった。歴史的なイベントだったのではないか」と会議の意味を強調した。

3年間で一番厳しい決断を迫られた場面は、と問われると「やっぱり興行をやっている。12球団、お客さまを入れないで真っ赤っかになっていいという話がない。じゃあ、お客さんを入れたら感染者が出るということになったらどういうことになると心配がある。政府は最初からいきなりノー観客というふうなことを言ってきた。多くの選手も抱えている球団にとって、そんなことが本当に出来るか。やったらどうなるか。非常に悩んだ。やっぱり科学的に話すタネを作ろうというのは1つあった」と、無観客開催を迫られた20年の時期を振り返った。