東都大学リーグ2部の専大が今年初のオープン戦を行い0-16で敗れた。

先発した左腕・小野樹一朗投手(3年=専大松戸)は2回2安打3失点だった。「初回の3者凡退は持ち味の変化球を使って、打たせて取る投球が出来た。でも自分のストレートはまだ通用しない。そこを強くするのが課題」と振り返った。

1年半ぶりの実戦登板だった。昨年の2月、練習中に右足首を脱臼骨折し、2度の手術を受け長期離脱を余儀なくされた。気持ちを支えたのは流通経大で活躍する双子の弟・樹紀(いつき)の存在だった。昨年11月に行われた、明治神宮大会につながる関東地区大学野球選手権にも出場した。「弟の試合も見に行ったりした。自分ももう1回復活してやろうと思えた」と心を奮い立たせた。

大学ラストイヤーとなる今年は「ストレートの質」を課題に挙げ、多い日には1日100球以上投げ込む。斎藤正直監督(62)も「今日は力みが入ってコントロール出来ていなかったけど、やっとスタートラインに立ったところ」と今後の活躍に期待する。小野は「先発で結果を残したい」とリーグ戦に向けて意気込みを語った。【星夏穂】