春季リーグが開幕し、昨年春秋連覇を達成した明大が、延長戦の末に東大にサヨナラ勝ちをおさめた。

2-2で迎えた10回、先頭で上田希由翔内野手(4年=愛知産大三河)が右前二塁打を放ち、ベンチに向かって気合のこもったガッツポーズ。1死三塁となり、堀内祐我内野手(4年=愛工大名電)の左犠飛で上田が生還して、サヨナラ勝ちした。田中武宏監督(61)は「上田がいい走塁をしてくれた。明日につながる勝利になった」と話した。

今秋ドラフト候補の右腕、村田賢一投手(4年=春日部共栄)が先発。昨年は空き番号だった明大のエースナンバー「11」を背負ってマウンドに上がった。序盤は毎回安打を許したが、4回からは安定した投球で、7回を被安打3の無失点とした。

打撃でも、0-0で迎えた2回2死一、二塁で東大の先発、鈴木健投手(4年=仙台一)の135キロをとらえて左前打を放ち、1点を先制。リーグ戦初打点を挙げた。村田は「いつも通りの入りができた。低めに集めようと思っていて、それがいい投球につながった」と振り返った。

一塁側スタンドの大きな声援を受けて開幕戦を白星で飾り、主将の上田は「応援に後押しされました。歓声があった方がいいなと思いました」と感謝した。