慶大は先発の外丸東真投手(2年=前橋育英)は好投したが、プロ併用日のため9回で引き分けに終わった。

打線は、明大の今秋ドラフト候補の最速147キロ右腕の村田賢一投手(4年=春日部共栄)の前にチャンスをつくれず、初回の1安打のみ。堀井哲也監督(61)は「村田くんが非常によかった。コントロールよく両サイドを使って、シンカー系の変化球もよかった。しっかり対策は立ててきたが…」と振り返った。

今春2試合目の先発となった外丸は、ピンチでも冷静な投球で8回を被安打5の無失点に抑えた。村田との息詰まる投手戦にも、ひるまなかった。4回2死二、三塁の場面では、直球で打たせて取り、無失点でしのいだ。自己最長の8回を投げきり「監督から『点を取られるのはしょうがない』と言っていただいて、思い切って投げられました」と振り返った。

2年生ながら、今春は第1戦での先発を任されている。昨年から球速がアップし、最速は149キロ。「直球でファウルが取れるようになりました」と力強く話した。