昨秋王者の関大が7回に鮮やかな逆転劇で関学大に連勝。

勝ち点を2に伸ばした。

早瀬万豊監督(64)の采配がズバリ的中した。0-2の7回。2死二、三塁と同点機を迎えたところで9番の投手に代打・名迫佑介内野手(4年=興国)を送った。カウント2-1からタイミングを外されながらも右手1本で中前に運び、2者が生還。「絶対に還してやると思って打席に入った。落ちてくれて最高です」と同点打を振り返った。

さらに、代走に森田聖士外野手(4年=関大第一)を起用すると1番岑幸之祐外野手(4年=広陵)の初球にスタートを切り、得点圏に走者を置いた。岑はフルカウントからの6球目を引っ張り右前打。二走の森田も生還して勝ち越しに成功し、「名迫が打ってくれて同点になったので気持ちは楽に打席に入れた。良い流れだったので結果が出て良かった」と白い歯がこぼれた。

先制を許し、打線はつながらない苦しい展開だった。それでも早瀬監督は「焦ることはない。後半勝負だとオープン戦からずっとテーマにやってきた。0-2で負けていましたが、まだ競ったゲームだったので、つないでものにしようとやっていました」と慌てることはなかった。7回の采配的中には「それぞれが期待に応えてくれた。日頃にやってきたことが生きて成果を出してくれた」と目を細めた。

次節では開幕4連勝と勢いに乗る立命大との直接対決。指揮官は「立命は乗っているので止めたい。数少ないチャンスをものにできたら」と待ったをかける。好投手を打ち崩し、昨秋からの連覇へ向けて勝ち点を伸ばす。