中大は打線が粘りを見せて試合をひっくり返し、3時間32分に及ぶ激闘を制した。1勝1敗とし、第3戦に持ち込んだ。

今秋ドラフト候補の最速155キロ右腕、西舘勇陽投手(4年=花巻東)が先発したが、甘く入った変化球を痛打され、1回2/3を被安打4、5失点で降板。清水達也監督(58)は「西舘があんな形で失点をするのは想定していなかった。野手が1点ずつ返して、逆転してくれた。次の試合が大事になるので、全員で戦いたい」と話した。

5-8の5回、先頭で皆川岳飛(がくと)外野手(2年=前橋育英)が、初球のカーブをとらえて初本塁打となるソロを放った。

さらに7-8で迎えた6回1死一、三塁で、皆川が同点に追いつく適時右前打をマーク。その後満塁となり、2者連続の押しだし四球で勝ち越した。

3打数3安打3打点と存在感を発揮した皆川は「(本塁打は)カーブが甘く入ったので、しっかり下半身を使って打てました。ホームランボールは、親に会った時に渡します」と話した。

中大・山口謙作投手(2年=上田西、4番手で登板し1回2/3を無失点で初勝利)「持ち味の低めに投げて打たせて取ることができた。ゼロで抑えられたので、流れを持って来ることができた」