日大の先発、市川祐投手(2年=関東第一)が1発に泣いた。

直球でカウントを整え、スプリットを低めに決めて空振りを奪った。「初回に1点を先制してもらったので、全力で投げて守り切る」と、6回までは2安打と好投を続けた。だが7回に2連打の後に遊ゴロで失点し同点に追いつかれると、8回には高めに浮いた直球で被弾。この回途中で降板した。「回が進むにつれボールが浮き始め、コントロールミスもあった。疲れも少しあったかと思います」と、悔しそうに振り返った。片岡昭吾監督(45)は、「市川を楽な展開で投げさせたかった。次の点を取れなかったのが響いた」と、好投の市川を思いやった。

今年、公式戦デビューを果たし、好投を続ける市川。関東第一では最速152キロも記録し、3年時にはプロ志望届も提出した。片岡監督は「高めにボールを集めて球のスピードも出てきた。少しずつ試合に慣れてきて、これからどんどん上がっていくんじゃないか、と思います」と、今後の活躍に期待した。