東学大が東京国際大に先勝した。

中野春樹監督(70)は「一條はよく抑えてくれた。リーグ戦の中で1番良かった」と、4回から2番手でマウンドに上がった一條遥翔(はると)投手(4年=藤代)を評価した。

同点で迎えた8回、2死満塁になるも、三ゴロでピンチをしのいだ。両チーム得点動かず9回が終わり、無死一、二塁から始まる延長10回タイブレーク。東学大は2点を奪い守備に就いた。「2点ってくれたので結構楽に投げられた」と2死満塁にはしたが、最後は遊ゴロで無失点に抑えた。7回7安打無失点でチームの勝利に貢献し「ストライク先行で、自分のピッチングが出来て良かった」と振り返った

高校3年時に現在のトルネード投法に投げ方を変えた。「肩が開かないようにになったことで、球に勢いがつくようになった」と球速が4キロ上がり143キロになった。

「推し」が頑張る原動力だ。女性アイドルグループ、日向坂46の大ファンで、シーズン前にもライブに行きパワーチャージをしてきた。自身の登場曲も日向坂46の「青春の馬」を使用。「君はどんな夢見てるか? 何も語らずにどんな坂道さえ全力で走ってく」のフレーズを聞き、「今日も頑張ろうと思えた」と歌声にやる気がみなぎり、この日の好投につなげた。

次戦に向けて「本当に野手のみんなに助けてもらっている。投げるチャンスがあったら精いっぱい頑張ります」と意気込んだ。