新潟医療福祉大は20日、上武大学野球場で関東学園大との最終戦に挑む。

この春、存在感を示す最速144キロ左腕の目黒宏也投手(4年=長岡商)は最終戦に向け、「任されたところで、しっかりと力を発揮したい」と力を込めた。

前回登板の白鴎大戦(13日)では先発9回を投げ、8奪三振、1失点で自身リーグ戦初の完投。味方の援護に恵まれず、0-1で敗れはしたが、強豪相手の好投に「自信になった」と手応えを話した。

開幕前は調子を落としていたと言うが「いい意味で適当に」と考え方を一転。コーナーを狙いすぎていた投球から、ゾーンで勝負する強気な投球に変え、本来の力を発揮してみせた。バッテリーを組む西川嵩峰捕手(4年=十日町)は「勝負どころで打者関係なく投げきれるようになった。捕っていても抑えられる自信がある」と相棒をべた褒めする。

ここまで4試合に登板しリーグ2位タイの3勝(1敗)で、4勝目を挙げれば最多勝タイトル奪取の可能性もある。受賞となれば19年秋に4勝をマークした飯塚亜希彦(25=現ロキテクノ富山)以来。「取れたらとりたい」と控えめな発言も勝利へ気迫はこもっていた。【大島享也】