上位2チームが2次進出を決める3チームによるリーグ戦。新潟コンマーシャル倶楽部が全新潟ブラックスとの接戦を3-1で制し、1勝1敗で県第2代表を勝ち取った。1-1の5回裏に8番五十嵐涼貴二塁手(18)の右犠飛で勝ち越し。なお2死二塁で1番で指名打者の五十嵐樹希(23)が中前打で貴重な追加点を奪った。第1代表を決めたバイタルネットは2試合連続で7回コールドと圧勝。バイタルネットと新潟コンマーシャル倶楽部は6月2日から新潟市で開催される2次北信越地区大会に出場する。

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新潟コンマーシャル倶楽部の“二刀流”五十嵐樹のバットが試合を決定づけた。1試合目の全新潟ブラックス戦は1番指名打者で出場。1-1で迎えた5回裏に8番五十嵐涼の犠飛で勝ち越すと、続く古川椋大右翼手(23)が左前打でチャンス拡大。迎えた2死二塁で五十嵐樹は外角の真っすぐをはじき返し、中前に適時打を放った。「流れ的にも自分がキーマンだった。自分が決めると思って打席に立った」と振り返った。「ボールがよく見えていた」と五十嵐樹は2打席目にも左前打を放ち、1-1同点のホームを踏むなどチーム唯一のマルチ安打で存在感を出した。

投手としても五十嵐樹は2試合目のバイタルネット戦で先発。しかし3回9失点と力を発揮することは出来なかった。「追い込んでから甘い球がいってしまった。粘れなかった」と反省した。それでも塚野廉監督代行(31)は「樹希が投げなければ誰が投げるの、という状態。欠かせない存在です」と期待を寄せる。

昨年の2次予選は1回戦で信越硬式野球クラブ(長野)に1-8で敗れている。「何としてでも北信越で1勝。そのためにも2週間で最高の状態にしたい」。投打の要が念願の1勝を取りに行く。【大島享也】

○…バイタルネットは、県内のクラブチームとは桁違いの破壊力を見せつけた。2試合連続コールド勝ちの決勝リーグ。1番打者の吉浦大樹外野手(27)は2戦で計4の4の打率10割で気を吐いた。新潟コンマーシャル倶楽部戦は3打数3安打。全新潟ブラックス戦は初回に中前打を放つと、第2打席前に“お役御免”になった。「軸をブラさないように意識した。調子は上向き」。6月2日開幕の2次北信越予選前には七十七銀行など3チームとオープン戦を予定する。「強い直球、変化球にも打席で崩されないよう意識して2次にピークを持っていきたい」。