早大は、歴史的大敗を喫した。

先発の左腕、清水大成投手(4年=履正社)が制球に苦しみ、先頭から3者連続四球を含む4四球と2安打で4失点。2/3回で降板した。2番手の飯塚脩人投手(4年=習志野)も踏ん張れず、2回までに9失点を喫した。結局、14点差の早慶戦歴代最多得失点差で敗れた。

小宮山悟監督(57)は「怒りを通り越している。何がどうしたらああいうことになるのか、見当がつかない。練習不足ということ。普段から緊張感を持って練習していればやれるはず。できなくて残念です」と淡々と話した。

7回からは、5番手で越井颯一郎投手(1年=木更津総合)がリーグ戦デビューを果たした。2回を4安打4奪三振、1失点だった。小宮山監督は「4年生がふがいない投球をしている中で、越井は堂々と投げていた。収穫はそこです」と話した。

9回の攻撃時には、応援席から「紺碧(こんぺき)の空」の大合唱が流れた。指揮官は「スタンドで応援してくれた方には、本当に申し訳ない」と謝罪。自身は現役時代の早慶戦で、第1戦に先発し勝利。第2戦は大差で負けている場面で、当時の石井連藏監督から「見ている人に失礼」と中継ぎで登板した経験があるという。伝統の一戦にかける思いが強いからこそ「ストライクの入らない投手を使うのは、慶応に失礼。ここまでなかった守備のエラーもあった。一からやり直します」と話した。