NTT西日本(大阪市)が、第94回都市対抗野球大会へ9年連続34回目の出場を決めた。

先発浜崎浩大投手(33=東日本国際大)が7回6安打1失点と好投すると、打線も呼応。1回2死三塁、4番の山田峻士内野手(27=亜大)が追い込まれながら7球目をたたき、左適時二塁打で先制。2、3回にも加点した。山田について河本泰浩監督(40)は「派手なタイプではない」と語るも「ここっていう時にしっかり仕事をする。死ぬほど練習している」と姿勢を評価する。

試合の2日前からのルーティンは、真っ暗闇でバットを持ち「これだ」という音が聞こえるまでバットを振り続けることだ。4番という位置は今年プロ入りを果たした、平良竜哉内野手(24=楽天)から引き継いだ。今でも平良と打撃論について語る仲でもある。「自分は(パンチ力のある)平良みたいな4番ではない」と自己分析し「自分はつなぎの4番。打点はヒットでも稼げる」と勝負強い打撃を磨いた。

昨年は本大会の1回戦でJR東日本東北(仙台市)に1-12の大差でコールド負け。「優勝するために自分が打たないと勝てない。自分が4番に座って引っ張っていきたい」。

新旧4番の意志をつなぎ、チームを58年ぶりの黒獅子旗奪還へ導きたい。【中島麗】