近大が接戦を制し、2年連続の白星発進だ。

0-0の4回、白石晃大外野手(3年=近大高専)、三木太介(1年=履正社)の連続安打から無死満塁の好機をつくると、併殺打の間に先制。さらに中丸圭祐捕手(3年=近大付)の左前適時打も飛び出し、この回2点を奪った。

投げては北見隆侑投手(2年=乙訓)が9回こそ失点したが、8回まで2安打5奪三振、無失点に抑える好投。「いい流れを持ってくる投球ができてよかった」と笑顔だった。田中秀昌監督(66)も「先頭打者をよく(打ち)取っていた。8回まで本当によく頑張ってくれました」とたたえた。

勝利で恩返しとなった。ナインは2日の昼頃、新幹線で関東へ向かい出発も、大雨で足止めを食らった。三河安城駅で外に出られ、名古屋で居酒屋を営むOBから牛丼40個の差し入れを受け取った。北見は「本当にありがたかった」と感謝。車内では十分な睡眠がとれず、24時間かけての移動となったが、「こんな経験はないので」と前向きに捉えた。田中監督は選手のコンディションについて「若いから大丈夫でしょう」と笑い飛ばした。

ハプニングにも負けず、投打がかみ合って2回戦進出。右腕は「バッテリーから守備のリズムを作って、打撃につなげていく持ち味を全国に見せたい」と、鹿屋体大との次戦を見据えた。

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