5年ぶりの大学選手権白星を目指した九産大(福岡6大学)だったが、中部大(愛知大学)に敗れて、初戦で敗退となった。

プロ野球選手を親戚に持つ2選手も出場した。

「1番二塁」で先発出場した田浦由亮内野手(4年=秀岳館)はソフトバンク田浦文丸投手(23)の弟。3回の第2打席で三遊間を破る安打を放つと、9回の第5打席でも左前打でマルチ安打とした。リーグ戦で盗塁王とベストナインの2冠を獲得したリードオフマンが、全国の舞台でも存在感を見せた。

また、6回途中からは3番手として江越永輝投手(4年=海星)が登板。日本ハム江越大賀外野手(30)の遠縁にあたり、自身は海星高校3年夏に甲子園でマウンドに上がった経験もある。この日は2回2/3を1安打2奪三振で無失点に抑えた。

大久保哲也監督(60)は「打線は1本出ずというか、相手バッテリーが要所を締めてきた。縦の変化にてこずりました。相手が上手だった。ちょっと消化不良の試合でした」と振り返った。リーグ戦では2戦目の先発を任されることが多かった江越の起用については「今日は負けたら終わりなのでいかせた。あの1球(暴投)がなければいい投球と言えたんですけど」と救援直後のシーンに物足りなさを感じていた。