2部優勝の東洋大が1部6位の駒大に連勝し、21年春以来、5季ぶりの1部昇格を決めた。先発の野沢秀伍投手(4年=龍谷大平安)が6回まで無安打無失点の快投。7回途中から継投に入り、3投手による4安打完封リレーで駒大打線を沈黙させた。井上大監督(49)は就任1年目で1部復帰を果たした。駒大は17年秋以来の2部降格となった。
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指揮官のうれし涙がすべてを物語っていた。試合後、井上監督は選手たちに「ありがとう…」と話すと涙があふれ出た。就任から6カ月での1部復帰に、「不覚にも、何十年かぶりに泣いてしまいました」と優しくほほ笑んだ。
井上監督の期待に選手が応えた。先発した左腕野沢は力のある直球と変化球で緩急をつけ、6回まで無安打。7回途中まで3安打無失点と試合を作り、ブルペン陣につなげた。「昨春の入れ替え戦はベンチ入りもできなくて。その悔しさを持って登板した」と結果を出した。
昨年9月、リーグ歴代最多542勝を挙げた元監督の高橋昭雄さんが74歳で他界。教え子でもある井上監督は名門復活を墓前に誓うと、原点に返り私生活から見直し、身だしなみや時間に厳しく接した。「自分を律する。それは野球にも出る。自主練習が長くなりました」。選手たちは自分自身と向き合い、課題を乗り越えながら成長した。
厳しさは結果を生んだ。2番手で登板した島田舜也投手(2年=木更津総合)は「まずは自分で考えるようになった。わからなければ(元プロの乾真大)コーチに聞く」と、153キロの直球で自己最速を2キロ更新するなど好救援。個々の力を伸ばすチーム改革が実を結んだ。主将の水谷祥平外野手(4年=龍谷大平安)は「これが終わりでなく始まり。最後のシーズンをやりきりたい」とこの秋、1部での活躍を誓った。【保坂淑子】
▽東洋大・細野晴希投手(23日の1戦目で185球で完投勝利の最速155キロ左腕。2戦目はベンチを外れスタンドから応援)「昇格して本当にうれしいです。その半面プレッシャーもありますが、ラストシーズン、周りの期待に応えられるように頑張ります!」



