中大がドラフト候補の最速155キロ右腕、西舘勇陽投手(4年=花巻東)の好投で、春王者の青学大を下し、1勝1敗とした。
1点ビハインドで前半を終了し、5回終了後のグラウンド整備の間、中大の清水達也監督(59)は選手たちに「(常広君は)連打できるような投手じゃない。後ろにつなぐ意識をもって1球1球粘りながら全員でつないで得点しよう」とゲキを飛ばした。
その直後の6回、2死一、二塁から桜井亨佑外野手(3年=習志野)の一塁への適時内野安打で同点に追い付くと、なおも2死一、二塁から高橋隆慶外野手(4年=明秀学園日立)が「常広投手の一番いい球は真っすぐ。そこに振り負けないように打ち返すことだけ考えました」と、真ん中のストレートを中前に運び勝ち越しに成功した。後続もつないで、この回5本の安打で一挙5点を挙げ、青学大のドラフト候補右腕・常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)を攻略。7回、8回にも1点ずつ挙げ、点差を広げた。
投げては、先発の西舘がキレのある変化球と力強い真っすぐで奪った三振は10。「今日は、左打者には外の低めにカットボールがとれたり。コースに投げられた。2ストライクからのフォークも生きました」。7月中旬、右太もも肉離れの調整遅れをものともせず。7球団のスカウトの前で、堂々と7回を2安打1失点と投げきった。
ソフトバンクの永井スカウト部長は「彼の一番の持ち味は変化球のキレ。プロでも通用する。結果で見ると春は打たれたけど、十分高い評価ができる選手だと思います」と話し、ロッテの榎アマスカウトグループディレクターは「西舘君はよくなっている。変化球にタイミングが合わないということは曲がりもいいということ。一級品。ストライクがとれて勝負できるのが強みです」と、ともに高い評価だった。
一方、敗れた青学大の常広は制球が定まらず、6回に中大打線につかまった。5回2/3を5安打5失点。今年の春季リーグ戦第1戦、4月1日の駒大戦(1-2)以来の敗戦となり、自身11連勝でストップした。



