JR北海道クラブが、代表決定戦で北海道ガスを下し、6年ぶりの本大会(11月8日開幕、京セラドーム大阪)出場を決めた。
9回に1点差まで詰め寄られたが守り切り、勝利をつかんだ。9番三塁で出場し、2安打1打点の西山裕貴主将(26=東北福祉大)は「やっと念願の全国大会出場ができる。本当にうれしい気持ちでいっぱい」とかみしめた。
22日の初戦で北海道ガスに6-7と惜敗。23日の敗者復活1回戦で日本製鉄室蘭シャークスに勝利し、この日の航空自衛隊千歳との敗者復活2回戦でも勝利して代表決定戦へとはい上がった。南則文監督(52)は「粘り強くというのをテーマにずっと口にしていた。最後まであきらめない、そういう試合がこの大会でできたのはよかった」とうなずいた。
6月の都市対抗道予選敗退後、チーム全体で以前よりもライナー性の低い打球打つよう徹底した。侍ジャパン社会人代表で、10月のアジア大会に出場予定の南木(なんもく)寿也捕手(24=青学大)は8月の強化合宿で「侍ジャパンではスイングスピードと、打球速度を心がけている」と感じた。その収穫はチームにも自然と浸透し、意識付けされこの日11安打。南木は先制打を含む2安打1打点と結果を残した。
南木は25日から侍ジャパンの直前合宿を控える。「大阪行きを決めて、アジア大会に行きたいと思っていた。このチームで勝てたことがうれしい。選手権も初めての大舞台になるので、楽しみでしかない」と心を躍らせた。【山崎純一】