2位の大阪公立大は、最終節を黒星でスタートした。
2日にプロ志望届を提出した、正中(しょうなか)敦士投手(4年=小野)が秋6度目の先発で9回4安打2失点。右腕にピンチが訪れたのは両軍無得点の8回。四球と失策が絡み、2死二、三塁でこの日初めての長打を浴びて2点を奪われた。「味方がエラーするのは、僕にはどうにもできない。エラーをカバーできるのはピッチャーだけ」と言い訳しなかった。
憧れの投手はオリックスの山本由伸だ。同球場で先発した山本の登板をスタンドで見守ったこともある。「ストレートも変化球ももう一流みたいな全部で勝負できるピッチャーになりたい」と理想を掲げる。優勝に王手をかけた首位の和歌山大を2位で追う。「とにかく、あと2つ勝つだけ。明日も明後日も、しっかり投げるつもりで準備する」と気合をにじませた。
小林隼矢監督(33)は「ストライク中心に投げていってくれたので、それが彼の持ち味。(失点シーンは)そこを抑えるのがエースでもあり、守ってあげるのがチーム。しょうがないんですけれども、よく投げてくれた」とたたえた。