阪神中野拓夢内野手(28)が、らしさ全開の足攻めで“カムバック”をアピールした。交流戦最後の22日のソフトバンク戦(甲子園)で頭部死球で交代。状態が心配されていたが、4日間の空き日程がプラスとなった。28歳ラストの日に「2番二塁」で先発した。

「まずは無事にプレーできてよかったです。ああいうことがあっての次の試合は、すごく大事と分かっていたので」

初対戦の右腕ランバートをとらえられずにいたが4回、先頭で中前打。続く森下がカウント2-2と追い込まれたあと、ベンチからの指示は「ランエンドヒット」。中野はスタート。森下の三塁への当たりで、ノンストップで三塁に向かった。この攻撃的な走りに、オスナがあわてて三塁に悪送球。外野に転がる間に先制のホームを駆け抜けた。「なかなか塁に出るのも難しい展開だった。(走塁は)三塁手の動きを見ながら、思い切って行こうかなと。何とかチームに勢いをもたらすためにも積極的に行こうと思いました」と納得の表情だった。

チーム盗塁数61はリーグダントツ。うち10盗塁の中野の足が警戒されている状況を生かした。その後、大山の左前打で森下が果敢に本塁を狙った。惜しくもアウトになったが、ヘルナンデスの浅い中前打で今度は佐藤輝が本塁に突っ込み、セーフをもぎ取った。触発されたように、全員がダイヤモンドを駆け回った。「あとは勝てるように、頑張りたいです」と中野。頼もしさは増すばかりだ。【柏原誠】

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