西武のルーキー福尾遥真内野手(19)は育成ドラフト6位入団ながらプロ1年目を堂々と過ごし、まだ見ぬ“後輩たち”を待つ立場になった。
3軍戦で積み重ねた安打はチームトップの53本。わずかな出場機会の2軍でも3安打3打点。
「田辺コーチから『最初は結果はいいから、まず形を』って言っていただいてから徐々に結果もついてきて。今年はそれこそ2軍で打席に立てるとは思ってなかったので、そこでヒットも打てたのは自分の想像を超えた、成長できた部分かなと思います」
ケガによる大きな離脱もなく完走できたシーズンをそう振り返る。ただ、ついつい周りも気になる。
「実は友達だったりもするので、支配下と育成の立場の違いもあるので悔しさもあります。早く1軍でプレーしたいです」
その友達とは巨人石塚裕惺内野手(19)やヤクルト田中陽翔内野手(19)らのこと。高校入学前から面識があり、2人とも高卒1年目の今季に1軍でプロ初安打をマークしている。西武のチームメートでドラフト1位の斎藤大翔内野手(18)もしかり、だ。
自身は育成指名ながら、学法石川(福島)時代はその友人の1人である田中がプレーしていた健大高崎(群馬)とのセンバツ甲子園での試合が、1つの転機になった。
左腕の佐藤龍月投手から2安打、右腕の石垣元気投手から1安打。やがて同校初の全国優勝に導く2年生両腕から、合わせて3安打して注目された。
「たまたま打てましたけど、2人ともすごくいい投手でした。佐藤君は変則で踏み込んできて、なかなかいない投手。球筋もイメージしにくかったです。石垣君もキレがあって重くて。対戦した1学年下の投手では一番すごかったです」
1年が過ぎて、石垣は150キロ台を連発するドラフト1位候補に成長した。その後左肘のトミー・ジョン手術を経験した経た佐藤にも、10球団から調査書が届いている。
「同じ世界に来て、そこでもまたヒットを打ちたいですね。1年たって、あの2人もどれくらいの投手になったのか、とても楽しみです」
今は宮崎県でのフェニックス・リーグで全試合に出場し、奮闘中。試合後の特守でユニホームを泥だらけにしながら、懐かしい日を迎える。【金子真仁】



