青学大が亜大を下し2勝1敗とし、勝ち点4の9勝3敗で、6季連続18度目の優勝を果たした。11年秋~14年春に達成した亜大以来、史上3度目。前日のドラフト会議で中日に1位指名された中西聖輝投手(4年=智弁和歌山)が先発し、中日井上一樹監督(54)がスタンドで見守る中、完封勝利で締めた。青学大は、第56回明治神宮大会(11月14~19日、神宮球場)に出場する。
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ドラフト1位にふさわしく、中西がリーグ戦の最終戦を完封で締めた。力強いまっすぐに、頼りになるのは自慢のフォーク。走者を出しても要所を締め、8安打12奪三振。「自分の持ち味でもあるトータルで勝負する投球ができました」。右肘炎症を心配する声も払拭し「もう大丈夫。神宮大会も投げられます」と復活を宣言した。
感謝のマウンドだった。大学野球の転機は2年冬だった。右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術から復活したが、なかなか結果が出なかった。それでも安藤寧則監督(48)や中野真博コーチ(49)の指導を受け入れられなかった。「甲子園で優勝した自信があって、俺が正しい、と素直に受け取れなかった」。何度も安藤監督と面談を重ねた。3年春のリーグ戦に入り駒大戦で初先発すると、安藤監督が選手たちにかけた言葉が耳に入った。「聖輝のために野手が盛り上げてやろうや」。監督の思いが胸に響いた。「俺だけこんなに突っ張ってても…」。素直な思いでマウンドに立ち、大学初勝利を挙げた。
試合後の会見で、中西は「これほど僕たちを心の底から大事にしてくれる監督は日本を探してもいないと思う」と感謝を口にすると、安藤監督はタオルで涙をぬぐった。そして「日本一になりたい」と恩返しを誓った。【保坂淑子】



